外務省の方のお話

今日は外務省の方のお話を聞く機会がありました。米国の某総領事館に務めている方です。

外務省、領事、国家公務員・・・イメージ通りというか、物静かでまじめそうな方でした。イギリス・オーストラリア・ボストン・サウジアラビア・フィリピン・クロアチアなど世界各地の在外公館で活躍されてきたそうです。

条約を結び、国内の法を整備するまでの流れを聞いていると、さすがに国を動かす仕事なんだなぁと、妙な感慨を覚えました。

興味深かったのはイスラム教国についての話。イスラム教(シャリア法)に基づいた国家は、社会の仕組みそのものがイスラム教と深く結びついているため、個人が政府・政治を批判すれば、宗教への批判ととられてしまうそうです。そこで政府を批判したいときには、自分の方がよりイスラムの教えに忠実だ、敬虔だと主張して政府を批判するしかない。それがいわゆる原理主義なんだとか。ちなみにキリスト教国でそうならないのは、宗教改革によってキリスト教が大きくふたつに分かれたから、とも言っていました。

念のために言えば、だからイスラム教は良くない、とか主張するつもりはないです。ただ、そういう側面があるから、イスラム原理主義者の主張が目に付くのかもな、と感じたことを伝えたかっただけです。

どんな宗教も、あるいは宗教がないことも、良い面悪い面があると思っていますが、それを語るとキリがないのでやめておきます。(苦笑)

ある人が「今後伸びそうな国はどこですか?」と質問しました。そのときの答えは「インドと日本」でした。自分はそれになんだか嬉しくなってしまいました。まさか日本が出てくるとは思わなかったから。国の代表として世界を見て回っている人が、日本はこれからまだ伸びると考えている。それがとても頼もしいことに感じました。