リア王

シェイクスピア原作の「リア王」を見てきました。…人形劇の。

人形劇と言っても等身大の人形を2人の人間で操る大がかりな人形劇です。人形だけでなく、仮面を付けた人間とも競演します。もちろん大人向け。

今回の公演は「人形劇団ひとみ座」の60周年記念公演として行われました。この劇団は日本No.1の劇団と言っていいと思います。「ひょっこりひょうたん島」や日本版「セサミストリート」をやっている劇団と言えば、伝わるでしょうか。

等身大の人形で演じているので、見ている感覚は普通の舞台に近いです。けれども表現は人形独特のものになるので、人間とは違う、人形ならではの表現がそこかしこで見られます。顔は全く変わっていないはずなのに、体の微妙な動き、ポーズで表情が全く違って見える。人形の表現の奥深さを見せてもらいました。指も人間のように動くわけではないのに、わずかに動かすだけで、心情を表していて、ドギマギしました。

う〜む、あれを言葉で表現するのがこんなにも難しいとは…。なんか全然伝わらない気が…。

そういえば、以前プロジェクトXで宝塚の再生を放送していたときに、助っ人に来た歌舞伎役者がこんなことを言っていた。
「感情には型がある。」
表情がないからこそ、型で感情を表すのだなと、それを実感。

大人向けの人形劇、いつかもっとメジャーになる日が来るといいなぁ。


人形劇団ひとみ座 http://www.hitomiza.jp/